施設案内

洗心乃路

「洗心乃路」は、訪れる人々が心を清め、自然と調和したひとときを過ごせるよう整備された林間散策路です。絲原家の歴史や文化に触れながら、静寂に包まれた空間を堪能できます。

この散策路は、かつて絲原家の番頭や手代が暮らした住居跡や砂鉄採掘地を活用し、林間の静けさと美しさを楽しめる場として整備されました。総面積約6,800m²(約2,060坪)の敷地内に約300mの遊歩道があり、奥出雲の山野草、茶花、樹木など約300種が植えられています。

小川のせせらぎや木々の緑が目に優しく、歩を進めるごとに四季折々の景色が広がります。「洗心」という名には、心の雑念を洗い流し、新たな気持ちで日々を迎えられるようにとの願いが込められています。
春には芽吹きと野鳥のさえずり、夏には新緑の中を吹き抜ける薫風や蝉時雨、秋には鮮やかな紅葉と草むらから響く虫の音、そして冬には静けさの中に趣を感じることができます。この特別な空間は、都会の喧騒を忘れ、奥出雲の四季の移ろいを五感で味わうことができる癒しの場です。

絲原家は奥出雲を代表する鉄師の家系であり、その庭園や建物は地域の歴史を物語る重要な文化遺産です。「洗心乃路」を歩くことで、自然との共生を重んじてきた人々の暮らしや美意識を感じ取ることができるでしょう。